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お知らせ

vol.07 乳がん


乳がんは女性がもっともなりやすいがんです。
日本では乳がんにかかる女性が増えつづけています。乳がんは月1回の自己検診と定期的な乳がん検診で早期発見が可能です。


ここ30年で急激に増加している乳がん。
現在、日本人女性の18人に1人が乳がんにかかっているといわれており、毎年1万人以上がなくなっています。発症のピークは40~50歳代で、30歳代から増えはじめます。また、最近は20歳代の若年性乳がんも増えています。
乳がんはかかりやすい反面、初期がんで発見できれば治癒率はほぼ100%。体へのダメージも最小限に抑えられます。


乳がんの発生には、エストロゲンという女性ホルモンが大きく関わっています。
現代女性は初潮年齢が早くて、閉経年齢は遅く、晩婚化・少子化の傾向にあります。そのため、エストロゲンにさらされている期間が長期化し、これが乳がん増加の一因になっています。また、肉や乳製品など動物性脂肪を多くとる食生活や肥満もエストロゲンの過剰分泌をまねき、乳がんのリスクを高めています。このほか、アルコールをよく飲む習慣がある人も乳がんになりやすいことがわかっています。

乳がんになるリスクが高い人

 – 妊娠・出産経験がないか少ない – 初潮が早い(11歳以下)
 – 閉経が遅い(55歳以上)  – 40歳以上
 – 乳がんにかかった近親者がいる  – 肉類や乳製品、アルコールをよくとる
 – 肥満ぎみ  – 喫煙している

 

日常生活の中でこまめに体を動かすコツ

 – エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使う
 – バスや電車に乗ったとき、ひと駅手前で降りて歩く
 – 車を駐車場の奥に止めて歩く距離を増やす
 – こまめに家のそうじや片づけをする
 – ウインドショッピングや散歩を楽しむ


乳がん発見の7割は自己検診からです。
月1回、月経後1週間ぐらいのタイミングで自己検診をしましょう。閉経後の人は、毎月、日を決めて行いましょう。
また、定期的に乳がん検診を受けることも大切です。自治体などが行う乳がん検診は40歳以上が対象で、2年に1回受診することが推奨されています。
最近は20~30歳代の女性にも乳がんが増えているため、40歳以下でも定期的に乳がん検診を受けることをおすすめします。

 

乳がん検診のおもな流れ

マンモグラフィー

乳房のX線撮影。
触診ではわからない粒状のがん(石灰化)やしこりが発見できる。

視触診

乳房を観察したり触ったりして、くぼみや変形、皮膚の変化などがないかをみる。

 

月1回、乳がんの自己検診をしよう

鏡の前で乳房をチェック
両手を下ろした状態、上げた状態、横を向いた状態で、次のことを観察する。

 

リンパ節のチェック
わきの下に指先を入れ、しこりがないか確かめる。

 

分泌物のチェック
乳首をつまんで、異常な分泌物ができないか確かめる。

あおむけになって、しこりをチェック
あおむけに寝て背中にタオルを入れ、片腕を上げる。親指以外の4本の指の腹で、乳房から鎖骨付近までまんべんなく触り、しこりがないか確かめる。
軽く指圧しながら、ゆっくり丁寧に指を滑らせていく。

女性のからだと女性ホルモン
vol.01 女性のからだと女性ホルモン
vol.02 月経前症候群(PMS)
vol.03 月経トラブル
vol.04 子宮の病気
vol.05 不正出血・おりものの異常
vol.06 子宮頸がん
vol.07 乳がん

不調解消ケア
vol.01 肩こり
vol.02 冷え・むくみ
vol.03 肌荒れ
vol.04 便秘
vol.05 目の疲れ
vol.06 ストレス

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